価値から知る
宗教弾圧と直接関連する世界遺産との比較では、本資産に類似する資産は存在しない。
アジア諸国のキリスト教受容の歴史の比較においても、2世紀を越える日本の禁教の事例が最も長く厳しいものであり、宣教師不在の中で何世代にもわたって密かに信仰を継続したのは日本のみである。
日本国内のキリスト教関連の類似遺産との比較では、国内の潜伏集落は18世紀にかけて崩壊し、その分布は長崎ながさきと天草あまくさ地方に限られていった。
長崎ながさきと天草あまくさ地方の214の潜伏キリシタン集落における比較では、顕著な普遍的価値への貢献の程度及び保護措置の確実さの観点から、推薦資産に含めた集落が代表的な事例である。
かつての潜伏キリシタン集落に建造された73棟の教会堂における比較では、顕著な普遍的価値への貢献の程度、真実性及び保護措置の確実さの観点から、江上えがみ集落に所在する江上えがみ天主堂が代表的な事例である。
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